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もう、あらゆることへの気力が湧かなくなってきている。好きなことですらどこかで煩わしさを勝ってしまうことがある。できるだけやる気のあるものはしていたが、面倒と感じては、おぼつかなくなるものだ。

それと余裕がなくなったからだろうが、少し気に障ることがあれば、その度苛立ちを感じる。チッと舌を鳴らしたり、一人でぶつくさと不平不満を呟いたり、ため息やだるそうな顔で頭を抱える。

家族への態度も最低に堕ちている。「もう、優しくて穏やかな長男はもう居ないのだ」という意を以前俺から伝えたほどだ。ここにいるのは、世界を嫌い、自分を卑下し、人を信じられず、どうにか自我を保ったまま、命をすり減らすことしか出来ない惨めな青年だ。

壊れた心はもうどうにもならない。自分までは見失わないためにと、口を開けば卑屈と愚痴を漏らして理性を維持し、少しでも、面倒臭さを感じないことや気が安らぐことをして安定させようとすることしか出来ない。もしかしたら、こんなことをしてる時点で自分のアイデンティティなど、既に絶えてしまっているかもしれない。

ああ、ふとすればたちまちイライラする。もうダメだ。